
「デバッグ」と「テスト」の違いを徹底解説!
こんにちは、ポールトゥウィンオウンドメディアチームです。
日本初のデバッグアウトソーシング専業会社として1994年に設立された当社は、現在までに6千タイトル以上のゲームソフトデバッグのほか、家庭用ゲーム機のデバッグやパチンコ・パチスロなどの遊技機デバッグと、ソフトウェアを中心とした第三者の観点で品質を検証し不具合を減らすソフトウェアテスト(第三者検証)を行ってきました。
現在ではカスタマーサポートやモニタリングなど、幅広いサービスを提供していますが、今回は当社の強みでもある「デバッグ」と「テスト」、その違いについてお話しいたします。
目次[非表示]
- 1.デバッグとテストの違い
- 2.デバッグとは
- 3.テストとは
- 3.1.【テスト工程】
- 4.まとめ
- 4.1.ゲームデバッグ
- 4.2.ソフトウェアテスト(第三者検証)
デバッグとテストの違い
両者とも開発したゲームやソフトウェアに対し不具合がないのかを検証し品質を良くする点で似ているようですが、細かく見ていくと役割や検証の進め方など、異なる点があります。
では何が違うのかをそれぞれ解説していきます。
デバッグとは
デバッグの由来は否定や除去を意味する「de」と、虫を意味する「bug」を組み合わせた単語で、ゲームソフトや遊技機など、開発したソフトや機械に対し、異常な動作や不具合、誤作動があれば修正し、正常な動作がされるのかを検証する作業になります。
デバッガーと呼ばれるバグ(不具合)をチェックする人は対象製品を仕様書に沿ってチェックしていくほか、フリーデバッグといったユーザー目線で想定される動作をチェックしバグを発見していきます。
バグには何度も発生するバグや数回に1度しか発生しないバグまで様々ですが、バグが発生した場合、原因となる条件を特定し開発者に報告・修正を依頼、デバッガーはバグを発生させた際と同じ条件を実行し修正されているかを確認するという流れを繰り返します。
リリース前にデバッグの依頼があるのはもちろんですが、リリース後にも機能追加などのバージョンアップによる影響でリリース前確認の際に問題なかった箇所にまでバグが出ることもあるため、リリース後にもデバッグ作業が必要になります。
なお主な依頼はスマホアプリゲーム、コンシューマーゲームやPCゲーム、家庭用ゲーム機やゲームソフト、パチンコ・パチスロ等遊技機など、様々な製品のデバッグを行います。
テストとは
当社では「ソフトウェアテスト(第三者検証)」サービスにてテストを行っています。
テスターと呼ばれるテスト試験を行う人は開発されたソフトウェアやシステム機能が仕様書通りに構築されているかを検証する作業になります。
一般的なソフトウェア開発の流れは「V字モデル」と呼ばれ、リリースするにあたりテスト工程が決まっています。
【テスト工程】
① 単体テスト(UT)
構成された単体のプログラム(ユニットという)の欠陥を発見するため、初期段階でテストを行います。
初期段階で発見された欠陥は比較的修正がしやすいので大事なテストとなります。
② 結合テスト(IT)
連結テストとも呼ばれ、単体プログラムを結合させて、正常に動作するかのテストを行います。結合させたことによる問題が出る場合もあります。
③ 総合テスト(ST)
単体プログラムを結合し、完成品に近いソフトウェアにしてテストを行います。
プログラム間の連携がうまく取れているかが重要で、仕様書通りに機能し、性能も問題なく、欠陥がない状態が望ましいとされています。
④ 受け入れテスト(UAT)
承認テストとも呼ばれ、リリース直前に行うテストです。
開発したソフトウェアやシステムが使用できる状態になっているのかチェックします。
⑤ 運用テスト(OT)
導入テストとも呼ばれ、完成品となるソフトウェアやシステムの最終テストを行います。
リリース後に近い状況、あらゆる環境を想定し、業務手順に沿ってテストをします。
⑥ 保守テスト
製品リリース後に行うテストになります。このテストが必要になる場面はソフトウェアを変更した、動作環境が変更になった、新しい環境へ移行した、システムの入れ替えなどの回収作業を行った場合です。
◇その他:リグレッションテスト
回帰テストや退行テストとも呼ばれ、欠陥が発見され修正した場合やプログラムを変更した場合に全体の影響を確認するテストになります。
プログラムやシステムは機能が複雑に絡んでおり1つ修正を加えるだけで「動いていた機能が動かない」「別の欠陥が発見される」など、関係ない部分にも想定外の不具合が発生することもあるため、大規模なシステム開発やプログラム作成時には重要なテストになります。
まとめ
デバッグはバグ(不具合)の要因を発見し取り除くことで品質向上を目指し、テストは想定されている手順に沿った動作が可能なのかを確認することで品質向上を目指す、どちらも世の中に製品をリリースするために必要となる作業でした。
システム開発において「バグ(不具合)はつきもの」といわれています。
開発段階でリリースできるような不具合0の製品はとても難しいですが、できる限り少なくすることや早めに取り除くことが大切です。
当社ではバグ(不具合)を検知し開発者への報告までを行う「デバッグサービス」と第三者視点での品質チェックを行う「ソフトウェアテスト(第三者検証)」にて、長年培った知識と独自のノウハウで企業の課題や問題をサポート・解決いたします。
サービスについて詳しく知りたい方は、下記ページをご覧いただき、お気軽にお問い合わせください。
ゲームデバッグ
家庭用ゲーム機からスマートフォンアプリ、ぱちんこ遊技機・回胴式遊技機まで、ゲームソフトウェアに関する不具合を検知し報告いたします。
多くの実績と最新ノウハウ、デバッグ用環境を構築し、リリース前の対応を強力にバックアップいたします。
また、リリース時の情報を運用時のカスタマーサポート業務と連携することで効果的な運用が実現可能です。
ソフトウェアテスト(第三者検証)
Webサイトからエンタープライズ、IoT機器・組み込みまで幅広い領域のソフトウェア開発に対し、第三者の視点で客観的にソフトウェアの品質を検証いたします。
レポートにより単純なバグの有無だけでなく、プロダクトの品質や内在するリスクを見える化します。テスト自動化ツール提供も可能です。