独自ゲームエンジンQA支援
Unreal Engine/Unityに関する技術知見を活かし、自社エンジンの品質保証を支援。 ゲーム制作側へのエンジン提供時の品質向上と QAナレッジの体系化により、マルチプラットフォーム開発の品質を安定化することに寄与しました。
背景:ゲームエンジンQAの課題
プラチナゲームズ様では、自社エンジンを用いて開発。PlayStation 5/Xbox/PCなどのマルチプラットフォーム展開を前提とした開発環境において、頻繁なエンジン改修や機能追加が必要であったため、品質を安定させる必要がありました。ゲームそのものではなくエンジンそのものを検証する必要があるため、従来のQA手法だけでは対応が難しく当社にお声がけいただきました。
対応内容:Unreal Engine/Unity QA知見の転用
テストの運用方法提案と導入今までは追加機能の確認、修正機能の確認のみでゲーム側へリリースされていたものに対し、ゲーム側へのリリースサイクルに合わせて広く浅くテストを行うことを提案。主要機能の簡易検証を定常化し、エンジン改修時に発生するデグレ(再発バグ)を早期に検出。PS5/Xbox/PCで66サイクルにわたって実施し、数百件規模の不具合をリリース前に検知・修正しました。
専門知識を持つQAチーム体制Unreal EngineやUnityの知見を持つ有識者を中心に体制を構築。不具合の再現手順やログ取得、報告方法を標準化し、エンジン由来の不具合を高精度に切り分けできるQAフローを整備しました。
QAナレッジの体系化Editor/VFX/CutScene/Systemなどカテゴリ別にQA観点を整理し、仕様・テスト手順・確認結果をConfluence上で共有。属人化を防ぎ、継続性の高いQAプロセスを構築しました。
成果:ゲームエンジンQAの仕組み化と品質安定
・自社エンジンのQAに特化した体制を確立し、品質管理を定常運用化
・スモークテスト導入により、不具合の早期発見・再発防止を仕組み化
・QAナレッジを体系化し、後続プロジェクトへの横展開を可能に
・開発エンジニアとの直接連携で課題共有〜改善提案のスピードを向上
まとめ:ゲームエンジンの品質保証を推進
本プロジェクトを通じて、ポールトゥウィンは「ゲームデバッグ」と「ソフトウェアQA」の両方の知見を活かし、ゲームエンタメ関連でのQA領域で品質向上に寄与しました。エンジニアが確認できない部分をカバーし、リリース前の品質を安定化。お客様からは「QAがいてくれて心強かった」「能動的な提案が助かった」などの評価をいただきました。 今後も、ゲームエンジンやミドルウェアなど開発を支える品質保証で、“品質をともにつくるパートナー”として価値提供を続けてまいります。
