AWSパートナーネットワーク(APN)とは
正式名称は「Amazon Web Services Partner Network」 です。通称 APNと呼ばれています。
まず、Amazon Web Services(以降 AWSと呼称)とは、米 Amazon.com 社が提供するサービスであり、ITシステムの開発をはじめ、ビジネスで利用するツールなど、多種多様なメニューが存在します。クラウド上で利用できるメニューが主体であり、クラウドコンピューティングサービスでは世界トップシェアを誇ります。
世界的に利用されているAWSですが、現在展開されているメニューは100種類を超えているため、使用する際は、必要に応じてサービスを使い分ける必要があります。そこで、Amazonはユーザーにサービスを提供したい企業向けに、AWSを効果的に活用できるよう支援するプログラムを用意しています。それがAWSパートナーネットワーク(APN)です。
支援プログラム例
技術面 人材育成・トレーニングのためのWeb講習、資格取得フォロー 等
営業面 リード獲得支援、AWSのより良い使い方や提案方法がないかの相談受付、提案アーキテクチャレビュー 等
このようにAmazonは技術やビジネスに関連するサポートを行うことで、APN参加企業が自身のAWSサービスを有益なかたちで構築し、マーケティングできるよう支援しています。これら支援によるクラウド分野に強い人材育成、自社ビジネスの加速効果を、APNへの参加目的と考える企業は多いです。
APNの種類
APNへ参加するにはAWS公式サイトにアクセスして申請手続きを行います。参加する際は、2種類のパートナー区分が用意されており、どちらかを選択します。
◇コンサルティングパートナー
一般的には、コンサルティング会社、システムインテグレーター企業などが選択しています。「AWS上での構築ができる、もしくはAWSでの運用ができる企業」であることを指しています。
◇テクノロジーパートナー
一般的には、ネットワークキャリア、半導体メーカーなど、プログラムやデバイスを作っている企業が選択しており、「AWS上で動く仕組みやデバイス、サービスを作っている企業」であることが多いです。
また、それぞれのパートナーには4つの階層が設けられ、「セレクト」の階層以上は、AWS資格試験の合格人数や指定されたトレーニングの受講者数、AWSを導入した実績数などを証明する必要があります。Amazonのサービスとして一定のクオリティを保つために、このような階層分けのハードルが設けられています。上位階層のパートナー企業ほど、AWSに関する知見やノウハウを豊富にもち、よりAWSに密接したビジネスを展開しています。

まとめ
今やビジネスの多方面で活用されるAWSですが、適切なサービスを使い分けるためには深い知識と経験が必要となります。もし、AWSを活用したい場合、自社サービスをAWSに移行したい場合は、AWSパートナーネットワーク参加企業への依頼を検討することも一つの手となります。その際は、自社が必要とする領域にマッチした企業を選ぶようにしましょう。
なお、当社はAPNの「セレクトコンサルティングパートナー」の認定を取得しております。その認定のもと「AWS設計構築・システム移行支援サービス」も行っております。
サービスについて詳しく知りたい方は、下記ページをご覧いただき、お気軽にお問い合わせください。
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