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カスタマーサポートの業務改善へ 現状分析のポイントを解説

こんにちは。ポールトゥウィンオウンドメディアチームです。  

カスタマーサポートは、顧客満足度に直結する重要な部門であり、企業の競争力を高める鍵となります。その効率化や改善を図るには、業務の現状を正確に把握し、継続的な分析と改善が不可欠です。

この記事では、カスタマーサポートの業務改善を図る上で重要となるデータの種別や分析観点を解説します。  


目次[非表示]

  1. 1.カスタマーサポートの業務改善を図る主な目的 
    1. 1.1.【目的1】顧客満足度の向上
    2. 1.2.【目的2】サポート体制の安定
    3. 1.3.【目的3】人員コストの削減 
  2. 2.カスタマーサポートの業務改善へ繋がる4つの分析
    1. 2.1.【1】問い合わせの種類と頻度の分析
    2. 2.2.【2】対応時間と一次解決率の分析
    3. 2.3.【3】顧客満足度評価の分析
    4. 2.4.【4】チームパフォーマンス・生産性の分析
  3. 3.カスタマーサポートの現状分析を行う際の注意点
    1. 3.1.【注意その1】データの質と完全性
    2. 3.2.【注意その2】分析の継続性と更新
  4. 4.まとめ


カスタマーサポートの業務改善を図る主な目的 

カスタマーサポート業務は、顧客と直接的なコミュニケーションを取る立場であり、企業にとって非常に重要な役割を果たします。顧客からの問い合わせや要望に対応することによって、企業は顧客のニーズや問題点を理解し、信頼関係を築き上げながら、リピーターの獲得やビジネスの拡大を図ります。 

このように重要なカスタマーサポートですが、更なる価値を生み出すため、企業は様々な目的から、カスタマーサポート業務の改善・効率化を図っています。以下では、それらの主な目的をご紹介します。 


【目的1】顧客満足度の向上

応対のパフォーマンス改善を行い、顧客に対する問い合わせ対応品質の向上を促します。顧客の問題を迅速かつ正確に解決することで、顧客満足度を向上させることができます。 


【目的2】サポート体制の安定

作業プロセスの効率化によって、サポートチームのストレスを減少させ、より生産的な業務遂行が可能になります。 


【目的3】人員コストの削減 

効率的な業務運営により、企業はカスタマーサポートの対応品質を維持しつつ、不要な作業時間の削減や誤対応の低減が期待でき、全体的な運営コストの削減につながります。 


カスタマーサポートの業務改善へ繋がる4つの分析

カスタマーサポートの業務改善には、先ずは、現状把握とデータ分析による問題点の特定が不可欠です。この分析により、サポート業務のボトルネックや非効率なプロセスを明確にします。そうして、改善すべき具体的な作業領域が特定でき、効率化のための戦略を立てることが可能になります。現状分析は、カスタマーサポート業務を持続的に改善し、効率と顧客満足度の両方を高めるための基盤を築くために行います。

ここでは、カスタマーサポートの業務改善へ向け、現状の応対品質やチームの生産性を把握するための4つの分析観点を紹介します。 


【1】問い合わせの種類と頻度の分析

問い合わせの種類と頻度を分析することで、顧客が直面している主な問題やニーズを把握できます。特に頻出する問題(問い合わせ)を明確にし、それらに迅速かつ的確に回答する方法を用意することで、サポート品質や顧客満足度を向上させることができます。

分析方法:問い合わせのカテゴリー分け(例:入退会操作/Web動作関連/トラブル・クレーム/ご意見・要望etc.)、頻出問題の特定 

対策事例:分析で頻出する問い合わせが明らかになった場合、対象のFAQ情報の充実化、回答テンプレートの編集などを行い、これらの一般的な問い合わせには迅速に対応することが効果的です。 


【2】対応時間と一次解決率の分析

この分析では、カスタマーサポートがどの程度迅速に顧客の問い合わせに対応し、それがどれだけ問題解決につながっているかを評価します。一次解決率は、顧客の問題が初回の問い合わせでどれだけ解決されているかを示します。 

分析方法:各問い合わせの応答時間(着信から回答送信までの時間)とその問題解決率の計測。

対策事例:対応時間が短くても問題解決率が低い場合は、サポートスタッフの専門知識やトレーニングを強化し、問題把握と提案力アップを行うことが必要になります。 


【3】顧客満足度評価の分析

アンケートやフィードバックを通じて顧客の声を収集し、分析することで、顧客の期待にどの程度応えているかを定量的に評価できます。これにより、製品やサービスの改善点を見つけ、顧客の期待に応える製品開発やサービス品質の向上を促します。 

分析方法:顧客満足度アンケート ※5段階~10段階の数値評価、理由選択式 etc. 

対策事例:低い顧客満足度が見られた場合、カスタマーサポートスタッフのコミュニケーションスキル向上やサービスポリシーの見直しを行うことが対策として考えられます。 


【4】チームパフォーマンス・生産性の分析

チームのパフォーマンス・生産性を分析することは、業務運営コストや人材配置の検討に不可欠です。チームメンバーの活動パターンや業務処理速度を分析することで、生産性の向上や業務過程の合理化が可能となります。 

分析方法:メンバー個々の実績(1日の時間の使い方・作業手順等)、業務処理速度(1時間あたりの対応件数、イレギュラー対応時間等)の分析 

対策事例:メンバーのパフォーマンスが目標より低い場合、個別の実績や待機時間の見直し、対応手順やマニュアルの改善、メンバー間のタスク割り当ての見直しによって生産性を高めることが可能です。 


尚、カスタマーサポートの改善活動は一度きりの取り組みではありません。市場や顧客のニーズは常に変化しており、サポート業務もそれに適応していく必要があります。したがって、定期的なデータ分析とその結果に基づく改善の繰り返しは、持続可能な効率化を実現する上で欠かせません。 


カスタマーサポートの現状分析を行う際の注意点

これらの現状分析を行う際に以下に注意を払うことで、各分析観点において、より信頼性が高く、実践的な結果をもたらし、カスタマーサポート業務の改善に寄与します。 


【注意その1】データの質と完全性

問い合わせの種類や頻度、対応時間、顧客満足度、チームのパフォーマンスを適切に評価するためには、正確で信頼性の高いデータが不可欠です。不完全または誤ったデータは、誤った結論を導くリスクがあります。したがって、偏りのない情報収集のもと、データは最新であることが重要です。例えば、顧客満足度の分析では、多様な顧客層からのフィードバックを取り入れることが重要になります。


【注意その2】分析の継続性と更新

市場環境や顧客のニーズは常に変化しており、これらの変化はカスタマーサポートの各分析観点に影響を与えます。したがって、一度の分析に満足せず、継続的なデータの更新と分析の繰り返しが必要です。例えば、顧客の問い合わせの種類や頻度が変われば、チームの対応戦略も変更する必要があります。定期的な分析を通じて、変化する市場環境に対応し、カスタマーサポートの質を継続的に改善することが求められます。 


まとめ

カスタマーサポートの業務改善は、顧客満足度の向上と企業の競争力強化に大きく貢献します。改善や効率化を実現するためには、現状の業務プロセスを深く理解し、データを活用して問題点を特定し、改善策を立案することが必要です。そして、これらの取り組みを継続的に行うことで、カスタマーサポートの質を高め、ビジネスの成功を支えることができます。 

なお、ポールトゥウィンでは「カスタマーサポート」サービスを展開しております。

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カスタマーサポートの外注化では、サポート人材不足の解消をはじめ、客観的な現状分析をもとにした業務改善の効果も期待されます。ポールトゥウィンでは、EC・ゲーム業界を中心とした幅広いカスタマーサポート業務経験をもとに、お客様企業に最適な運用体制を構築します。

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